脂質も摂取する!脂質はダイエットの時も減らさないほうが良い栄養素

ダイエットを考えている人の多くは、脂質を避けた食事を行ったほうが良いと考えている傾向にあります。

ですが、脂質は三大栄養素の1つでもあるので、摂取していないと、体に不具合が発生するリスクを高めることが多いのです。そもそも、脂質で注意すべきは油を多く摂取しているかどうかです。

油というのは、食べ物の栄養として存在する脂の方ではなく、調理で使用することの多い油のことです。近年では、ダイエットを意識しても痩せられない人もいますし、食事を正しくとっていても健康になれない人もいます。

このような人たちは、脂質を減らしているだけで健康に気遣っていないことが多く、油の摂取量がまったく減っていないために、他の人と比較して痩せづらいとされています。油は、菜種油が一般的ですが、近年では、米油、オリーブオイル、紅花油を用いて調理を行ったほうが、健康的な毎日を送れる可能性が高くなります。

というのも、米油といった健康に良いとされる油には、多くの不飽和脂肪酸が含まれているからです。脂質というのは、不飽和脂肪酸を多く摂取していることで、上手に燃やされるようになる性質がありますので、そもそも、調理用の油はどれでも良いという考えではいけません。

それと、1回の調理で使用する油が適切であったかも確認しましょう。卵焼きのように、簡単な調理では大さじ一杯が望ましいとされていますので、さじ加減を理解して調理することも大切です。

脂質を正しく摂取していると、細胞膜、血液の成分の生産効率が高まり、これにより若々しい体を維持できるとされています。つまり、無理に脂質を制限するようなダイエットを続けていると、肌が乾きやすくなったり、ドロドロ血液に悩まされるリスクが高まるだけなのです。

このように人の生活に直結している栄養素のため、脂質は三大栄養素の1つとなっているのです。ちなみに、脂質を摂ると脂肪になるという考え方も間違っています。

脂質は、体脂肪という形で貯蔵されるのは確かですが、体脂肪のほとんどはビタミンなどの吸収効率を高める際に必要なので、栄養の吸収に対してクッションの役割を果たすケースが多いのです。つまり、ビタミンなどを多く含む食事を摂っている人であれば、自然と脂質も使われやすくなるという背景があり、すぐに燃えにくい内臓脂肪などに置き換わるという考え方は間違っています。

他にも、油を使用することで脂質を得ることは良いことなのですが、脂身が多い肉、もしくはバターを通じて脂質を多く得るのは良くありません。というのも、動脈硬化のリスクが高まってしまうからです。他にも、このような脂質の摂り方を繰り返していると、脳卒中、心筋梗塞を発症してしまうリスクも高まります。

脂質というと、生活習慣病の原因と思われていることも多いのですが、正確には脂っこいものを食べていると生活習慣病のリスクが上がるだけです。なので、肉、油だけでなく、可能であればビタミン、もしくは脂肪酸を多く含む野菜、魚貝類も食べるようにして、内臓の働きを改善しながら、脂質を上手に吸収すると良いです。