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捨てるのはもったいない!大根の葉に含まれるβカロテンの健康効果

大根の葉というと、まったく栄養のない部分と思われることが多かったため、今までは使われずに捨てられることが多くありました。

ですが、今では大根の葉には多くの栄養があることも知られるようになり、また、その健康効果に驚く人も多くいます。また、どうして大根の葉の栄養について多くの人が知るようになったのかというと、それは大根の葉などを用いた料理が、レシピサイトで増えているからです。

レシピサイトの中にはクックパッドのように、今ではテレビ、雑誌でも取り上げられているサイトが存在します。その中には、健康を意識したレシピばかりを投稿している人もいるのですが、近年では、大根の葉などの葉を用いた料理、そして効能などが掲載されているため、多くの人が葉の重要性について学ぶ結果になったのです。

まず、大根の葉というのは緑黄色野菜に分類されていますので、緑黄色野菜と栄養価で大きな違いが発生するということはありません。そのため、大根の葉にはカロテン(β-カロテンなど)、ビタミンC、ビタミンKなどが含まれており、しかも葉酸といった今ではサプリメントで有名な栄養まで含まれているのです。

重要なのは、これらの栄養が大根の葉という小さな葉に詰まっていることです。しかも、大根の葉は大根を購入した際に付いてくるものなので、大根を使った料理を考えている人であれば、さらに1品を増やす目的で大根の葉を活用することができます。

このように優れた特性の多い大根の葉ですが、他にもカリウム、カルシウムといった、成長、健康に不可欠な栄養まで他の緑黄色野菜と同じか、もしくはそれ以上の栄養を含有しているのです。ミネラル分は、骨粗しょう症に重要な栄養で、もし不足している場合は年齢を重ねるごとに、足首などに痛み、もしくはいつの間にか骨折といった症状が表れるようになります。

このような症状は、カルシウムが重要な役割を果たしていると思われることが多いのですが、実際は、骨を形成する、作り出す際に必要なたんぱく質、カルシウム、マグネシウムが体に存在しないと、骨粗しょう症のリスクが高まってしまうのです。つまり、骨の丈夫さを真面目に考えていくと、大根の葉のようなミネラル豊富な食べ物を食べることが、いかに重要であるかが良くわかります。

また、今では大根の葉は女性の味方という表現も良く用いられるようになりました。というのも、ビタミンC、ビタミンKは美肌成分で知られているからです。

ビタミンCは肌のみずみずしさに高い効能があり、ビタミンKは肌そのもののくすみを抑える作用として知られています。ビタミンCは欠乏しやすい栄養でもあるので、定期的に緑黄色野菜を食べていない人では、もしかすると、すでに栄養不足の状態に陥っているかもしれません。

さらに、大根の葉を加熱するとビタミンといった、肌、粘膜に作用する栄養を摂取しやすくなります。なので、大根の葉を調理する際は白だしなどで煮詰め、少しだけ砂糖を入れて甘辛いおひたしにすると良いでしょう。

コレステロールを抑制してくれる!漢方で人気のよもぎとクロロフィル

健康、ダイエット目的で漢方薬を使用する人が増えてきていますが、そんな漢方を通じて有名になった食材があります。

それはよもぎなのですが、よもぎは食用だけでなく、漢方においても煎じて使用する割合が高く、且つその健康効果の高さに驚かれる人が数多くいるのです。そもそも、よもぎは健康に良いということは昔から知られていました。

ただ、よもぎの葉などを好んで食べる習慣、もしくは薬に変えて使用する習慣が少なかったため、今までは味を整える際に使用することがある食材、という認識のほうが多かったのです。しかし、今では以下のような栄養をよもぎが含んでいることも知られているため、積極的によもぎを食べる人が増えています。

よもぎの成分にはクロロフィルが含まれるのですが、クロロフィルを体内に摂り込んでいると、クロロフィルの影響でコレステロールを抑制することができます。これにより、肥満体型の緩和、もしくは食事などを美味しくいただけるようになり、お通じが改善される人も多くいるのです。

クロロフィルには、血中の脂質を正常にしてくれる作用もあります。ナトリウム濃度を下げてくれるカリウムという栄養と似ていますが、クロロフィルの場合は、ほとんどの人が早い段階で効果を実感しているため、カリウムと比較しても個人差が出にくいという利点が存在するのです。

しかも、よもぎは添加物などが一切使用されていない自然由来の食材なので、長く食べ続けても、副作用などが発生するリスクがほとんどありません。ですが、よもぎを食べ続けると、人によっては吐き気、目眩などを感じることがあります。

なので、体調を崩してしまった時など、体調が好ましくない時はよもぎを少しだけ食べて、大量に食べることを避けたほうが、上手に栄養の吸収が行えるようになります。それと、よもぎにはβ-カロテンも多く含まれています。

β-カロテンは若さを保つ上で欠かせない栄養とされているのですが、カロテン(α-カロテンも含む)を多く摂取していると、体内に存在するビタミンAの量が多くなるので、健康に良いとされています。カロテンは、体内に多く存在している状況では、肌、粘膜に使用されるビタミンAに置き換わり、これによりアンチエイジング効果を得られるのです。

つまり、よもぎは肌のくすみ、シワなどにも効果がある食材のため、今では健康、美容の両面で高い評価を受けていることが多いというわけです。さらに、よもぎには以下のような効果も存在します。

よもぎは、高血圧、心臓病の予防にも効果があり、このような効果はよもぎの健胃効果により得られるとされています。健胃効果とは、よもぎを食べることで得られる整腸作用のことです。

漢方では、古くからよもぎを整腸の目的で処方することが多く、食べ物の消化吸収に関する効率が良くなるだけでなく、腸内に存在する菌のバランスも良くなり、これが健胃を支えてくれるのです。しかも、よもぎは腹痛、下痢、冷え性、むくみといった水滞と呼ばれる諸症状にも効果があります。

近年では、よもぎの高い保湿効果も評価されているため、よもぎはアトピーの改善にも期待できるとされているのです。このように、よもぎは体外だけでなく、体内に対しても大きな健康効果を与えてくれる、漢方においても有名な食材なのです。

意外な効果で人気が高まっている!パセリの上手な食べ方と主な栄養素

ほんの僅かだけパセリを料理に加えていると、デトックス効果が高まるという情報が存在しますが、パセリの効果はデトックス効果だけではありません。

そもそも、パセリは栄養が豊富に含まれている野菜で、注目されている栄養には鉄分、カリウムなどが存在します。鉄分に関しては、パセリ100g中に9.3mgも含まれているというデータも存在しますので、実は野菜の中でもトップクラスの栄養を誇る食材なのです。

パセリを手に取った際には、あまりにも他の野菜と比べてサイズが小さく、また、美味しそうに見えない食べ物なので、過去では添え物として利用するのが良く、栄養効果はそこそこという見方も存在しました。ですが、今ではオイルドレッシング、ローションにもパセリの油が使用されており、健康に良いと言われている加工食品と関わりも多い食材として注目されています。

また、鉄分を多く摂取していると貧血予防の効果を得られます。近年では、朝だけ食事を抜くというダイエットを行っている人が増えてきましたので、このような働きを求めてパセリを食べる人が増えてきました。

というのも、食事を抜いてしまうと鉄分の摂取量が少なくなり、しかも、食事を正しくとっていないために元気が出ず、人によっては内臓を傷めてしまうケースまで存在するのです。そして、このような食生活を行っている人は、鉄分をはじめとした、ミネラル不足に陥っていることが多いので注意しなければいけません。

ミネラル不足は新陳代謝といった成長、ホルモンの働きが弱まってしまう状況です。酷いケースでは、肉体、精神ともに安定せず、体調不良に見舞われる日が長くなったり、病気などの治療にかかる期間が長くなることもあります。

パセリには、ミネラルが多く含まれているとされていますが、その中には鉄分だけでなく、カルシウムも多く含まれているのです。さらに、ビタミンB1、B2も多く含んでいるため、内臓の働きを改善してくれる食材としても人気が高まっています。

また、パセリの香りにはピアン、アピオールといった製油成分が含まれているのです。製油成分を正しく摂取していると、口内がスッキリとしやすく口臭を抑えることができます。

さらに、口内環境が正常化するほど、口内に存在する菌、ウィルスの活動が弱まり、これによって体調不良のリスクが減るようになるのです。そのため、パセリの製油成分を含むガムが存在し、ミントといったパセリと同じような栄養を含む食材も、調理、食材の加工において使用されることが多くあります。

補足となりますが、パセリは高血圧予防にも高い効果を発揮します。というのも、パセリにはカリウムと言われる栄養も多く含まれているため、体内に溜まっている毒素を排出しやすくなるからです。

毒素は主に老廃物のことなのですが、老廃物を放置していると、むくみ、冷え性といった神経に影響を与える病気のリスクが高まり、これによりイライラしやすい精神状態、もしくは内臓そのものが重い、痛いといった症状まで表れることがあります。

利尿作用が高い!中高年の方も良く食べているしそとビタミンAの効果

ビタミンAは、昔から健康的な生活に欠かせない栄養として、あらゆる加工品に配合されていることが多い栄養の1つです。

なぜ、ビタミンAは他のビタミンと比較して重用されていることが多いのかというと、以下のような働きで高い評価を得ているからです。ビタミンAには、皮膚、粘膜といった、肌、目の健康を保つ働きがあり、しかも抗酸化力を持ち合わせている栄養の1つとされています。

抗酸化力は、アンチエイジングを通じて有名になりましたが、抗酸化力が弱い体では、免疫力が低いだけでなく、肌などにくすみが生じるなど、肌を保護する力まで弱まってしまうとされています。抗酸化力を高める場合、レバーといったあまり食べ慣れない食材を通じて、多くの栄養を得たほうが良いという意見もあります。

ですが、近年では魚油、植物油を通じて不飽和脂肪酸を摂取していると、抗酸化力が高まりやすいというデータも存在するのです。これはビタミンAも同じで、ビタミンAは肉類、野菜類に多く含まれている栄養なので、無理にあまり食べることがない肉類を意識して、ビタミンAを摂取する必要はありません。

他にも、ビタミンAは動物性食品に多く含まれているレチノール、植物性食品に多く含まれているα-カロテン、β-カロテンとの関係も指摘されています。というのも、これらの栄養が体内に存在すると、ビタミンAに置き換わり、ビタミンAとして体内に働きかけることがあるからです。

デンプンがブドウ糖に変換されるケースと同じなのですが、体内に存在する栄養というのは、単一の栄養として使われるケース、他の栄養と結びつき使われるケースも存在します。なので、健康を保つ上では、カロテンを多く含む野菜を食べて、ビタミンAを補うという手段もありでしょう。

それと、ビタミンAは目薬に配合されていることが多いのですが、その理由は、目が光を感じる際に必要となる色素(ロドプシン)の主成分は、ビタミンAだからです。ビタミンAが不足するとドライアイ、もしくは眼精疲労に悩まされるリスクが高まってしまうため、目の健康にはビタミンAが不可欠とされているのです。

また、前述ではレバーにビタミンAが多く含まれていると案内しましたが、野菜類では、モロヘイヤ、人参、かぼちゃ、あしたばなどがオススメです。モロヘイヤは50gで850マイクログラム、人参は50gで728マイクログラムのビタミンAを含有しています。

ただ、豚のレバーには、50gで6500マイクログラムもビタミンAが含まれているので、積極的にビタミンAを多く摂取したいという場合は、肉類を中心とした食生活で、肌、粘膜に優しい生活を続けてみると良いでしょう。

魚の場合、ビタミンAが多いとされる銀ムツでも、実際は50gで900マイクログラムしかビタミンAを摂取できません。なので、魚を食べているだけで大量のビタミンAを摂取できるわけでもなく、さらにビタミンAは、牛乳、チーズ、卵にも含まれている栄養なので、毎日の献立を考える際は、これらの食材も活かしてビタミンAを摂取したほうが良いでしょう。

カリウムを多く含む!今では注目されているカリウムの上手な摂取方法

今では、サプリメントの人気も高いカリウムですが、カリウムは中高年の方から支持されている栄養としても知られています。

その理由ですが、年齢を重ねるごとに体の節々が痛い、もしくは内臓が焼けているような感じになり、病気などの治療にかかる日数が長くなったという人が、中高年に多い状況となっているからです。このような問題は、近年になって良く見られるようになりました。

過去でも、内臓の病気は多く存在していたのですが、そのほとんどがお酒、煙草による内臓の問題、もしくはガンなどの発症により、問題が重症化していくというものだったのです。ですが、現代では食生活が昔に比べて大きく変わってしまったため、このような原因が不透明な状況で、内臓に多くの問題を持つ中高年の方が増えているのです。

また、今では高脂血症のようなナトリウムの摂取量に問題があり、内臓の問題が増え続けているという指摘が増えています。ナトリウムは、体内になくてはいけない栄養の1つなので、そもそも毎日の生活に必要な量を下回って生活することも、体にとって良くない行動であると言えます。

ですが、現代社会ではナトリウムをジャンクフード、もしくは外食によって摂り過ぎてしまうことが多く、このような問題が段々と明るみになってきている状況なのです。ジャンクフードはソース、もしくはピクルスといった添え物に多くのナトリウムが含まれており、外食の場合は、肉食を中心としていると調味料を通じて、多くのナトリウムを摂取してしまうとされています。

ですが、カリウムを良く摂取するようにすると、このような過度なナトリウムの摂取、そして内臓機能の衰えを低減することが可能となるのです。その理由ですが、カリウムは体内に存在する不要なナトリウムを、尿中に含ませる形で、体外に排出してくれるという性質があるからです。

カリウムはきゅうり、トマトといった野菜に多く含まれている栄養なのですが、的確にカリウムを摂取したい場合は、サプリメントを通じて摂取すると良いでしょう。野菜を良く食べている人でなければ、1日に必要なカリウムの摂取量を満たすことが難しいので、サプリメントを通じて摂取している人が多い状況でもあります。

ちなみに、カリウムは高血圧予防でも有名な栄養です。というのも、体内に溜まっているナトリウムの量が減ると、内臓の働きが活性化するからです。

これにより受けられる大きな恩恵の中に、血流改善効果があります。つまり、カリウムを正しく摂取していると、血のめぐりが良くなるだけでなく、血管そのものに与えるストレスを減らすことができるのです。

カリウムは、豆類に多く含まれていることでも有名なのですが、大豆には30gで570マイクログラム、いんげん豆には30gで450マイクログラムが含まれているとされています。他にも、アボガド小の場合は、2分の1個(70g)で504マイクログラムという、大量のカリウムを摂取できるようになっています。

虫歯の原因にも効果的!?今では摂取しやすくなったオリゴ糖と性質

今では、オリゴ糖配合のドリンク、もしくはヨーグルトといった発酵食品が増えています。

ですが、オリゴ糖には明確な栄養効果があるため、今ではこのようなドリンク、食品の存在についても、正しく知られている人が増えてきています。オリゴ糖は、そもそも少ないという意味で用いられています。

というのも、オリゴ糖は単糖が2~20個でグリコシド結合したもののことです。つまり、寄り集まって1つのものになっているだけで、1つ1つは小さすぎる、少ないという扱いを受けるほどのものなのです。

しかし、オリゴ糖を正しく摂取していると、腸内で善玉菌の栄養になることが今では良く知られています。善玉菌は、主に善玉コレステロール(HDLコレステロール)として扱われている菌のことなのですが、腸内には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種の菌がバランス良く存在しているのです。

ですが、下痢、便秘、腹痛、消化不良に悩まされる人の多くは、老化に伴い、腸内菌のバランスが悪くなり、その結果で悪玉菌が増えすぎる、もしくは善玉菌が減りやすくなるというトラブルを抱えています。この問題を解決してくれるものこそ、オリゴ糖、もしくは発酵食品なのです。

オリゴ糖は消化吸収を助けるという働きがあるため、お通じなどの改善で高い効果を上げていることが多いです。しかも、オリゴ糖には消化吸収されにくいタイプが存在し、こちらは大腸まで届くという性質があるため、大腸の環境を改善する場合に用いられることが多いのです。

オリゴ糖以外にも糖類は存在しますが、健康において良くオリゴ糖が利用されるのは、このような使い勝手の良い糖類として、利用できるようになっているからとされています。さらに、オリゴ糖を良く摂取していると腸内環境が正常になりやすいため、その影響でダイエットにも成功しやすくなると言われています。

腸内環境が正常に近づくほど、脂肪の燃焼効率が改善されることが多く、その際には、内臓脂肪といった燃えにくい脂肪も燃えやすくなるのです。食事量を減らしても痩せられない人は、もしかすると腸内環境が正常ではない可能性が考えられます。

近年では、腸に良く効く乳酸菌の開発も進んでいますので、良ければ、オリゴ糖と併せて、自分にあった乳酸菌などを摂取してみてはと存じます。オリゴ糖以外にも、難消化性で知られているものには、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、そしてパラチノースが存在します。

これらは腸内環境改善だけでなく、虫歯などの治療でも使われることが多い糖類です。他にも、オリゴ糖を良く摂取していると、胃腸環境が良くなるためお通じなどが改善し、しかも、おならの臭いまでもが改善される例が存在します。

人によっては体臭などを気にしている人もいますが、体内に毒素が溜まっている人ほど体臭は悪化しやすい傾向にあります。オリゴ糖は腸内環境改善とともに、体内に溜まっている毒素を食べかすに含ませ、排泄を通じて体外に排出するという働きもあるため、臭いなどの問題を抱えている人もオリゴ糖と相性が良い人です。

健康に必須の不飽和脂肪酸!オメガ脂肪酸とも言われる栄養素の実態

不飽和脂肪酸というと、今では健康に欠かせない栄養として扱われることが多く、特にオメガ3脂肪酸と言われているn-3系のDHA、IPA、αリノレン酸などが有名です。

なぜ、不飽和脂肪酸は健康に欠かせない栄養なのかというと、それは、不飽和脂肪酸にしかない健康に良い効果が存在するからです。まず、不飽和脂肪酸は植物油、もしくは魚油に多く含まれている栄養のため、カロチンのように色素として確認できるタイプの栄養ではありません。

多くの人は、魚貝類を食べた時、もしくはアーモンドといった植物油を多く含む食べ物を食べた際に、自然と不飽和脂肪酸を摂取していることが多いのです。不飽和脂肪酸には、中性脂肪を減らしてくれる働きがあるので、今ではダイエットにも良い脂肪酸として評価されています。

運動をすることで筋肉を付けると、脂肪は燃焼されやすくなると言われています。ですが、不飽和脂肪酸による脂肪の燃焼効果とは別物なので、同じものだと誤解しないように注意してください。

運動の場合は、元々燃えやすい方の脂肪、もしくは脂肪に置き換わる糖質が燃焼しているだけです。最近になって摂取した栄養であれば、運動でも上手に燃焼することができます。

ですが、内臓脂肪であり中性脂肪は、使用されないまま体内に残った、燃えにくいタイプの脂肪なのです。このような脂肪は、他の栄養とくっつく形で燃えるケースが多いため、運動をしていても中性脂肪の全体量は減りにくいとされています。

その他の方法では、不飽和脂肪酸を取り込むことで、動脈硬化を治し、さらに高血症を予防することで、体内に蓄積される中性脂肪の量を減らすことが肝要です。不飽和脂肪酸の場合、多く摂取している人ほどコレステロールも減りやすくなることが確認されています。

先ほどのオメガ3脂肪酸(DHA、IPA、αリノレン酸)の場合は、心疾患、アレルギーを防ぐ役割もあるので、今では中々治すことができない病気の治療でも、不飽和脂肪酸の評価が高まっている状況です。しかも、一価不飽和脂肪酸(オレイン酸など)は、善玉コレステロール(HDLコレステロール)を下げずに、他のコレステロール量を減らす役割があるのです。

コレステロールのバランスが悪いと、胃腸環境が悪化しやすく、それにより栄養の吸収効率が下がってしまいますので、不飽和脂肪酸の摂取は健康に良いのは確かでしょう。補足となりますが、不飽和脂肪酸は以下のような食品に多く含まれています。

まず、今ではオリーブオイル、亜麻仁油が有名になっていますので、とりあえず、不飽和脂肪酸を摂取してみたいという方は、これらの調理油を通じて、健康的な生活を手に入れてみましょう。調理油はドレッシングとして使用しても問題なく、食べ物に直接かけても問題なく栄養を摂取できます。

ただ、クルミ、アーモンドにも多くの不飽和脂肪酸が含まれているので、おやつをアーモンドなどに替えるだけでも、不飽和脂肪酸を適度に摂取することは可能です。

脂質も摂取する!脂質はダイエットの時も減らさないほうが良い栄養素

ダイエットを考えている人の多くは、脂質を避けた食事を行ったほうが良いと考えている傾向にあります。

ですが、脂質は三大栄養素の1つでもあるので、摂取していないと、体に不具合が発生するリスクを高めることが多いのです。そもそも、脂質で注意すべきは油を多く摂取しているかどうかです。

油というのは、食べ物の栄養として存在する脂の方ではなく、調理で使用することの多い油のことです。近年では、ダイエットを意識しても痩せられない人もいますし、食事を正しくとっていても健康になれない人もいます。

このような人たちは、脂質を減らしているだけで健康に気遣っていないことが多く、油の摂取量がまったく減っていないために、他の人と比較して痩せづらいとされています。油は、菜種油が一般的ですが、近年では、米油、オリーブオイル、紅花油を用いて調理を行ったほうが、健康的な毎日を送れる可能性が高くなります。

というのも、米油といった健康に良いとされる油には、多くの不飽和脂肪酸が含まれているからです。脂質というのは、不飽和脂肪酸を多く摂取していることで、上手に燃やされるようになる性質がありますので、そもそも、調理用の油はどれでも良いという考えではいけません。

それと、1回の調理で使用する油が適切であったかも確認しましょう。卵焼きのように、簡単な調理では大さじ一杯が望ましいとされていますので、さじ加減を理解して調理することも大切です。

脂質を正しく摂取していると、細胞膜、血液の成分の生産効率が高まり、これにより若々しい体を維持できるとされています。つまり、無理に脂質を制限するようなダイエットを続けていると、肌が乾きやすくなったり、ドロドロ血液に悩まされるリスクが高まるだけなのです。

このように人の生活に直結している栄養素のため、脂質は三大栄養素の1つとなっているのです。ちなみに、脂質を摂ると脂肪になるという考え方も間違っています。

脂質は、体脂肪という形で貯蔵されるのは確かですが、体脂肪のほとんどはビタミンなどの吸収効率を高める際に必要なので、栄養の吸収に対してクッションの役割を果たすケースが多いのです。つまり、ビタミンなどを多く含む食事を摂っている人であれば、自然と脂質も使われやすくなるという背景があり、すぐに燃えにくい内臓脂肪などに置き換わるという考え方は間違っています。

他にも、油を使用することで脂質を得ることは良いことなのですが、脂身が多い肉、もしくはバターを通じて脂質を多く得るのは良くありません。というのも、動脈硬化のリスクが高まってしまうからです。他にも、このような脂質の摂り方を繰り返していると、脳卒中、心筋梗塞を発症してしまうリスクも高まります。

脂質というと、生活習慣病の原因と思われていることも多いのですが、正確には脂っこいものを食べていると生活習慣病のリスクが上がるだけです。なので、肉、油だけでなく、可能であればビタミン、もしくは脂肪酸を多く含む野菜、魚貝類も食べるようにして、内臓の働きを改善しながら、脂質を上手に吸収すると良いです。

糖質の摂取量を減らす!糖質は他の栄養素と一緒に摂取したほうが良い

糖質というと、今ではコーヒー、紅茶などに砂糖を入れるという形で、いつの間にか摂取していることが多い栄養です。

また、糖質を摂り過ぎると太ってしまうと言われていますが、そもそも、糖質は体内にとって重要なエネルギーなので、よほどのことがない限りは、糖質を摂り過ぎてしまう危険性が発生することもありません。

というのも、基本的になにかしらの行動とともに糖質は使用されるからです。例えば、なにもしていなくても人間の体というのは、エネルギーが消費される仕組みになっています。

これを基礎代謝というのですが、糖質もこのような代謝の際に使用されるエネルギーの1つなのです。では、糖質を摂り過ぎてしまうと太ってしまう人もいるのかというと、それは食事のバランスが影響しています。

例えば、1日3食ではなく2食しか食べていない人でも、1回の食事量が多すぎる場合は糖質の摂り過ぎ、そして肥満体型になってしまう可能性が高まります。人間の体というのは、上手く栄養を消化できない時ほどエネルギー効率が下がってしまうのです。

エネルギー効率は代謝に影響を与えますので、食事は少しお腹が膨れる程度で行ったほうが良いでしょう。その度合いを大きく超えている状況では、体内の余分なエネルギーとして、糖質以外のエネルギーが優先して消化、吸収されるのです。

すると、糖質が余ってしまう、もしくは消化されないままとなり、糖質はブドウ糖に変換後、さらに内臓脂肪という形で貯蔵されるようになります。この現象こそが、体内に脂肪が溜まっていく現象なのです。

そもそも、糖質は三大栄養素の1つなので、不要なエネルギーということはありません。しかも、他のエネルギーと比較して、野菜などを中心として、摂取しないといけないエネルギーでもあるのです。

今では、デンプン、もしくはオリゴ糖という形で糖質を摂取できるので、簡単に摂取できる栄養と思われていますが、本来はそれほど摂取できない栄養だったのです。しかし、今では糖質を含むお菓子が増えてきていますし、砂糖などコーヒーなどに使用するブロックタイプの糖質も増えています。

後、糖質のように甘いものを多く摂取していると太りやすいだけでなく、歯、細胞などが傷みやすくなるという情報は本当です。というのも、糖質を多く摂取していると、胃腸に届く糖質と、体内のどこかに留まってしまう糖質が出てくるからです。

甘いお菓子などを食べていると、歯のすき間にネチャっとしたものが絡みついたりしますが、これは糖質と歯に溜まっている食べ物のカスがくっつき、それにより粘性が発生すると、段々と歯のすき間にネチャっとしたものが溜まっていくのです。これを媒介にして、歯に存在するバイ菌が増殖していくため、糖質を多く摂取していると、あらゆる病気にかかりやすくなるのです。

近年では、歯周病を予防できていない人ほど、歯そのもののリスクが高く、また、内臓、血管にも悪影響を及ぼすとされています。なので、歯周病を予防するために歯を磨き、また、1日3食という食事のバランスを保って、無理な栄養の摂取を控えるようにしたほうが、健康的な毎日を過ごせるようになります。

脂肪酸の上手な摂取方法!魚も食べるようにすると体が健康的になる

魚を良く食べている人は頭が良い、健康的と言われることが多いのですが、これにはれっきとした理由があります。

まず、魚には脂肪酸が多く含まれているのですが、脂肪酸を正しく摂取していないと、以下のような問題が起きやすくなるのです。脂肪酸はドロドロ血液にも効果があり、正しく摂取していないとドロドロ血液により、数多くの血栓ができあがりやすくなります。

これにより脳梗塞、心筋梗塞といった病気のリスクが上がってしまうため、今では、脂肪酸の価値が見直されるようになりました。他にも、集中力、記憶力にも大きな影響があるとされています。

集中力は忍耐力にも影響を与え、あまり野菜や魚、もしくは健康に良いとされる調理油を使用しない人では、集中力が低いためにイライラすることが多くなるのです。記憶力に関しては、アルツハイマー型認知症を予防する上でも必要と言われています。

近年では、欧米食(肉ばかりの食事)だけでなく、ジャンクフード(脂っぽい食べ物)を食べる若者が増えているため、脳になにかしらの異常が見られ、その影響で若年性アルツハイマー病にかかっている人が増えているのです。

過去では、若い人にあまり見られなかった病気として注目を集めることとなりましたが、この問題は現在もあまり解決できていない状況です。しかし、健康に良いとされる調理油、魚、野菜を食べている人では、脳の血管が丈夫なだけでなく、その影響で、集中力なども改善できているケースが多く確認できているのです。

そもそも、脂肪酸にはEPA、DHAのように脳に良いとされる栄養が多く存在します。EPAはドロドロ血液を改善してくれる効果、そして、DHAは神経に働く作用があるとされています。

また、このような脂肪酸は特に魚に多く、今では青魚(アジ、サバ、マグロなど)に多く含まれている栄養であることもわかっています。補足となりますが、DHAは神経に働く栄養とされており、それほどドロドロ血液に効果があるわけではありません。

なので、DHAを摂っているとドロドロ血液が改善でき、しかも、記憶力アップにつながるという情報は信用しないほうが良いです。EPA、DHAともに相互作用で栄養効果が大きくなるという性質があるため、重要なのは、EPA、DHAを多く含む魚肉を食べて、健康的な生活を送ることなのです。

それと、サプリメントを摂取するだけで、脂肪酸を多く摂取することは可能という情報も、あまり信用しないほうが良い情報です。というのも、過剰に摂取した場合には以下のような副作用が発生するからです。

サプリメントの注意書きの欄にも書かれていますが、EPA、DHAの摂り過ぎでは、下痢、吐き気、出血が止まりにくくなるといった副作用があり、他にも、食欲低下、便秘といった症状が表れることもあります。場合によっては、血圧低下による目眩などが発生することもあるので、サプリメントで大量に摂取するよりも、食事を通じて美味しく脂肪酸をいただいたほうが賢明です。